
平素より市立病院をご利用いただきありがとうございます。当院は近隣自治体唯一の公立病院として、地域の皆様のさまざまなご相談に向き合い、
「治し支える医療」を提供しております。
「これまでの地域医療構想」は、2025年に団塊の世代がすべて後期高齢者(75歳以上)に移行することから、増加する高齢者の入院治療にどう対応していくかを
検討したものでした。高齢者は肺炎や尿路感染症、脳血管疾患や心臓病などの疾患にかかりやすく、また入退院を繰り返すことが多いとされています
フレイルや認知症などの影響で、治療を終えたものの以前のように自宅での生活に戻ることが困難になることもしばしば経験されます。
当院はこのような患者様に、回復期病棟で在宅復帰を支援し、退院後も在宅医療でサポートします。
やがて迎える2040年は、85歳以上の高齢者が増加して、救急車での受診や要介護率が増加することが予測されています。
「これからの地域医療構想」は、医療と介護、福祉との連携が最重要課題で、病院と自治体が協力し、広域化も考慮に入れて、
地域で対応策を検討していかなければならないとされています。また、いまだ収束しない新型コロナウイルス感染症などの対応も引き続き求められています。
当院は昨年度末に外来の改修工事の一部を終え、今年度からは病棟を中心に改修工事が始まります。
当院を利用される皆様には多大なご迷惑をおかけすることになりますが、患者様の安心安全な療養環境を整備し、いっぽうで医師や看護師をはじめとする職員の
職場環境の改善のため、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
当院はこれからも地域で暮らす皆様が住み慣れた街で安心して生活が送れますよう、仙台市内や近隣の病院、クリニックとの医療連携にとどまらず、
介護施設や地域包括支援センター、保健所など行政との連携も一層強化して、全力で対応させていただきますので、今後ともご支援ご協力のほど、
よろしくお願い申し上げます。
2025年4月1日
塩竈市立病院事業管理者 福原賢治(東北医科薬科大学医学部臨床教授)